Lumion 2023がリリース後、ユーザビリティに関する問題が一部ののユーザーに発生しました。
それらのいくつかは対処されています。
修正プログラムをインストールするには、Lumion 2023をアップデートする必要があります。
Lumion 2023の起動時のポップアップウィンドウの指示に従ってください。
追加情報については下記の記事を参照ください。
- ナレッジベース:Lumionのアップデーターはどのように動作しますか?
関連情報は下記の記事を参照ください。
1. 新機能
1.1:レイヤーとレイヤーマネージャー
レイヤー管理は一新され、カスタムインターフェイスになりました。
レイヤーマネージャーはレイヤー名をダブルクリックすることでアクセスでき、以下の機能があります:
- レイヤーが空の場合でも削除できるようになりました。
- レイヤー内のオブジェクトの数が表示されるようになりました。
- レイヤー上のすべてのオブジェクトを選択するボタンが追加されました。
- レイヤー上のすべてのオブジェクトを別のレイヤーに移動するボタンが追加されました。
1つのプロジェクトに最低1つのレイヤーが必要です。レイヤーの最大数は32です。
関連情報:
- ナレッジベース:レイヤーはどのように機能しますか?
1.2:LiveSyncパネル
LiveSyncを開始し、プロジェクト内で再接続に適したモデルが1つ以上検出された場合にメッセージが表示されます:
セッション中にモデルがLiveSyncされた場合、ステータスパネルが表示されるようになり、次のことが可能になりました:
- 接続の停止
- 3Dモデリングソフトウェアへの接続がまだアクティブかどうかを確認
- ドロップダウンメニューから選択したモデルにズーム
- インポート済みモデルリストから同期に適したモデルを参照/選択
- [ 新しいモデルを作成 ]オプションを選択すると、現在インポートされているモデルの複製を作成
- ナレッジベース:Lumion 2023.1以降で既存のインポートモデルとLiveSyncはどのように連携しますか?
1.3:マテリアルセット
Lumion 2023.1では、マテリアルセットを読み込むためのインターフェイスが追加機能とともに再導入されました:
1.3.1:新しいマテリアルセットの読み込みウィンドウ
マテリアルセットを読み込むと、デフォルトですべてのマテリアルが選択されます。
1.3.2:マテリアルのハイライトが改善され、選択時に明確に表示されるようになりました。
1.3.3:[ すべて選択 ]と[ すべての選択をキャンセル ]ボタンが追加されました。
1画面に10以上のマテリアルがある場合、複数ページにわかれます。
関連情報:
2. 改善点
2.1:編集モード
2.1.1:オブジェクトライブラリ > インポート済みモデル
- UIボタンを再配置しました。
- カーソルを合わせると[ i ] ボタンでソースモデルの場所を表示します。
2.1.2:マテリアル
- ガラスマテリアル:反射性スライダーの最大値が200%に設定され、結果の柔軟性がさらに高まりました。
- ビルボードマテリアル:ビルボードマテリアルからスタンダードマテリアルに戻す場合、ビルボードマテリアを割り当てる前に適用されていたスタンダードマテリアルのスライダ値が保持されます。
- スタンダードマテリアル:空のスロットにカラーマップまたはノーマルマップを割り当てると、スライダーの値が自動的に100%に設定されるようになりました。
ツタ:
ツタの種類がスライダーではなくサムネイルとして表示されるようになりました。
2.1.3:カスタムマテリアル
カスタムマテリアルライブラリがLumion 2023.1にて復元されました。
旧バージョンのLumionで保存されたカスタムマテリアルは、Lumion 2023\Library\materials\Customフォルダに配置すると、起動時にLumion 2023のマテリアルに変換されるようになりました。
また、保存されたマテリアルをより適切に整理できるマテリアルライブラリフォルダも利用できます。
マテリアルをカスタムマテリアルカテゴリ(フォルダ)に保存できるようになりました。
マテリアルをカスタムマテリアルカテゴリ (フォルダ) 内のフォルダに整理できるようになりました。
保存されたカスタムマテリアルには、編集モードでの見た目を示すサムネイルが表示されます。
マテリアルのインポートテクスチャの削除した場合、[インポートされた元のテクスチャを復元] ボタンを使用して元に戻せるようになりました。
2.1.4:マテリアルの変換
- 以前のバージョンで保存されたカスタムマテリアルは、Documents\Lumion\Library\materials\Customフォルダに配置されると、起動時に変換されるようになりました。
以前のバージョン(.MTT形式)で保存されたマテリアルセットは、[ マテリアルセットを読み込む ]ボタンをクリックしてWindowsのファイルエクスプローラーで参照すると開くことができるようになりました。
- 以前のバージョン(.LNM形式)で保存されたマテリアルは、[ マテリアルを読み込む ]ボタン、およびWindowsのファイルエクスプローラーで参照すると、Lumion 2023.1に読み込むことができるようになりました。
2.1.5:ランドスケープモード
海
- T海面のシェーディングが改善されました。
スライダーの名前が微調整されました:
- 透明度(Clearness):濁り具合(Turbidity) を反転した値です。
- 水位:高度の代わりに使用されるようになりました。
- 散乱色(Scatter color) : 表面の明るさを置き換えます。
半透明の色 : 水の明るさを置き換えます。
- 散乱色の範囲が調整され、100%-10000%で設定できるようになりました。
- 半透明の色の範囲は再調整され、1% -100% で設定できるようになりました。
2.2:エフェクト
- レイトレーシング:ガラス、海、または水マテリアルを使用した面の反射は、レイトレーシングの反射を受けるようになりました。 ただし、これにはマテリアル自体はまだ含まれていません。
- レイトレーシング:ガラスマテリアルが割り当てられた面が正しい輝度レベルでレンダリングされ、特定の状況では光らなくなりました。
- フェージング:UIが新しいデザインに更新され、トラックをドラッグしながら縦スクロールや並び替えができるようになりました。
- フェージング:最大長は90秒に設定されました。
- 手持ちカメラ:カメラツールバーに表示される焦点距離の値が、手持ちカメラエフェクトの値と同じになりました。
- 色補正:クリッピングボタンのUIが改善されました。
2.3:読み込みと保存
- シーンの結合(.LS12 以前のファイル):Lumion 2023にインポートされたモデルが正しく変換されるようになりました。
読み込み(.LS12 以前のファイル):
- リソースの処理が改善されました。
- 固有のマテリアルインスタンスは作成されなくなり、正しく表示されるようになりました。
パフォーマンスの改善:
2.3.1:変換とインポート
以前のバージョンのLumionからより安定したプロジェクト変換を可能にするために、VRAMが一定の間隔でフラッシュされるようになりました。
2.3.2:マテリアルセット
ディスクに保存する際の読み込み/保存のルーティーンが大幅に最適化され、より高速になりました。
2.4:LiveSyncとインポート
2.4.1:インポート済みモデル
- ファイル名の切り捨てが改善されました。
- テクスチャが埋め込まれていない面は、テクスチャ50%に設定されるようになりました。
- テクスチャが埋め込まれた面は、テクスチャ100%に設定されるようになりました。
- インポート時に反射率の値が30%ではなく0%に設定されるようになりました。
3. 解決した問題
3.1:編集モード
3.1.1:オブジェクトライブラリ
- グループ:アイコンパネルが更新されました。
- グループ:正しい名前が表示され、最後の文字が削除されなくなりました。
- ライト:[ ALT ] + [ 移動 ]コマンドを使用しても正しく表示されるようになり、ギズモが消えなくなりました。
- 樹木:正しく表示されるようになり、Lumionセッション中に初めて配置された際も黒く表示されなくなりました。
- ビルボードキャラクター:両側から影を落とすようになりました。
3.1.2:配置モード
- スナップ:スケーリング後もオブジェクトの向きが保持されるようになりました。
- 集団配置:[ 配置間隔のランダム性 ]を使用しても、オブジェクトの配置がパス上に残るようになりました。
3.1.3:選択モード
- ボックス選択:基点ポイントがハイライトされているときのみ、オブジェクトを選択しなくなりました。
3.1.4:その他
- クリッププレーンオブジェクト:新しいプロジェクトを開いたときに、「何をクリップするか」ドロップダウンリストで利用可能なレイヤーが正しくリセットされるようになりました。
3.2:マテリアルモード
- ビルボード:ビルボードマテリアルを割り当てた際、面がそのテクスチャを使用しなくなりました。
- ビルボード:面をビルボードマテリアルから戻した後、元のマテリアルのプリセット値にリセットされるようになりました。
- ビルボード:割り当てられた面が正しい位置で選択できるようになりました。
- スタンダードマテリアル(自発光):エミッシブ スライダをカスタム値に設定してもオフセットされなくなりました。
- スタンダードマテリアル:ディスプレイスメントマップ値を読み込み/変更しても、結果がランダムにならなくなくなりました。
- スタンダードマテリアル:異なる面を選択しているときに16進数カラーを使用しても、カラーが変更されなくなりました。
- マテリアル:アニメーション付きモデルに以前に割り当てられていたマテリアルは、割り当てをキャンセルすると期待どおりに元に戻るようになりました。
- マテリアル:100以上のライブラリのマテリアルのテクスチャ値が50%ではなく100%に設定されるようになりました。
- インポートマテリアル:セッション中にコピーして別の面に貼り付けたマテリアルが、リロード後にプロジェクトに保存されるようになりました。
- マテリアルのコピー/貼り付け:インポートマテリアルをコピーして別の面に貼り付けた場合、プロジェクトを読み込み後マテリアルが失われることがなくなりました。
3.3:カメラ、ムービー、360°パノラマモード
- ナビゲーション:正投影エフェクトで2Dビューから3Dビューに切り替えた後、カメラコントロールがデフォルトの動作にリセットされるようになりました。
- カメラのプリセット:ドリーショットのキャプチャボタンは、カメラの現在の方向と位置も適用するようになりました。
- サムネイル:サムネイルをシングルクリックした時とダブルクリックした時のカメラの位置が同じになりました。
- ムービーモード:ムービーモードに戻る際、最後に選択したクリップの位置が選択されるようになりました。
3.3.1:レンダリング
- 追加出力 + ビルボードマテリアル:ビルボード面 (ビルボードマテリアル、ビルボードキャラクター、2Dキャラクター) の方向と位置が、アルファマスクを除いて期待どおりにレンダリングされるようになりました。
- 写真セット + レンダリング解像度:レンダリング用に選択されていない場合でも、写真の1つにレイ トレーシングが適用されている写真セットをレンダリングすると、ポスター解像度が使用できなくなる問題を修正。
- プレビュー:三分割法のオーバーレイは、すべてのアスペクト比で正しく表示されるように調整されました。
- ガラスマテリアル:ガラスマテリアルが割り当てられた面は、クリップのレンダリング中に期待どおりに表示されるようになりました。
3.4:エフェクト
- レイトレーシング:正投影と組み合わせでも、反射が期待どおりにレンダリングされるようになりました。
- レイトレーシング:特定のライブラリオブジェクトが、レイトレーシングの反射で予想より暗く表示されなくなりました。
- レイトレーシング:無効化されたライトオブジェクトの光源が、[ガラス]または[水]マテリアルが割り当てられている面でレイトレーシングの反射でも表示されなくなりました。
- レイトレーシング:[ガラス]マテリアルが割り当てられた面が、屋内環境でレンダリングされたときに予想される明るさレベルを表示するようになりました。
- レイトレーシング:不透明度マップは、レイ トレーシングの反射で表示されるときにシャドーの影響を受けるようになりました。
- 色補正:アニメーション時に、露出が正しく表示されるようになりました。
- 正投影:Lumion 12.5以前のバージョンとの一貫性を保つために、X軸を中心に回転スライダーの動作が元に戻されました。
- イメージオーバーレイ:プロジェクトの読み込み時、オフセットスライダーがデフォルトにリセットされなくなりました。
- イメージオーバーレイ:オーバーレイされた画像は、最終レンダリングで境界線の横に配置されたときにも完全に表示されるようになりました。
- 高度な移動:X軸、Y軸、Z軸を中心に回転の値の調整が、オブジェクト追跡カメラと組み合わせても期待どおりに動作するようになりました。
- ハイパーライト:自発光面の計算時に期待どおりにレンダリングされるようになりました。
3.5:LiveSyncとインポート
- LiveSync:CADソフトウェアでマテリアルが変更されたときに、Lumionで割り当てられたテクスチャがモデルから失われることがなくなりました。
- LiveSync:SketchUpで面の色を継続的に更新しても、Lumionが応答しなくなることがなくなりました。
- LiveSync:LiveSync接続がアクティブな状態で保存しても、3D芝生/ファー/ツタマテリアルが割り当てられている面が失われることはなくなりました。
- LiveSync + 3D芝生/ファー/ツタマテリアル:モデルの三角形が欠けることはなくなりました。
- LiveSync + 3D芝生/ファー/ツタマテリアル:3D芝生/ファー/ツタマテリアルのいずれかを割り当てられた面は、3Dモデリングソフトウェアで非表示/再表示した後、期待どおりに再配置されるようになりました。
- LiveSync + 3D芝生/ファー/ツタマテリアル:LiveSyncされた面が、CADプログラムで非表示/非表示解除された場合、または異なるマテリアルがその面に適用された後、元のマテリアルがCADプログラムで再度適用された場合、正しく再配置されるようになりました。
- LiveSync + スタンダードマテリアル(ツタ):3Dモデリングソフトウェアで行われた変更が正しく更新されるようになりました。
- インポートモデル + インポートエッジ/ライン:[エッジ/ラインのインポート] トグルをオンにしてモデルファイルをインポートしても、不具合が発生しなくなりました。
- インポートモデル > 再インポートモデル:3D芝生/ファー/ツタマテリアルが面に割り当てられたモデルでランダムにクラッシュすることがなくなりました。
4. 全般
4.1:UI
- 画面上のチュートリアル:様々な改善
- UI:様々なUIの調整
- テキスト:様々なテキストの調整
4.2:その他
- ベンチマークレポートの改善:ベンチマーク測定にシステム要件が正しく反映されるようになりました。
- エラーレポート:エラーメッセージが改善されました。
関連情報:
- ナレッジベース:Lumion 2023.0:リリースノート①「新機能のハイライト」
- ナレッジベース:Lumion 2023.0:リリースノート②「その他の新機能と改善点」
- ナレッジベース:Lumion 2023.0:リリースノート③「変更点と解決されたエラー」
- ナレッジベース:Lumion 23.0.1.0:リリースノート
- ナレッジベース:Lumion 23.0.2.0:リリースノート
- ナレッジベース:Lumion 23.0.3.0:リリースノート