1. 方法は以下の通りです
レイトレーシングを使用するには:
まず、レイトレーシングが可能なグラフィックカードがあることを確認する必要があります。
互換性については、下記記事セクション1.6を参照してください。
- ナレッジベース:Lumion 2023にはどのグラフィックカード必要ですか?
また、Windowsは最低限必要な条件を満たしている必要があり、完全にアップデートされていることを推奨します。
詳しくは下記記事を参照ください。
- ナレッジベース:Lumion 2023を使用するにはどのコンピューター必要ですか?
- ナレッジベース:レイトレーシングエフェクトがブロックされるのはなぜですか?
2. エフェクトスライダー
レイトレーシングには、4つの調整オプションがあります:
2.1:サンプル数
サンプル数はは、光の精度をコントロールするための1フレームあたり1ピクセルに照射される光線(Ray)の数を調整します。
値が大きくなるほど、照射される光線と計算される交点の数が多くなります。
スライダーを最大に設定すると光の輸送シミュレーションが可能な限り正確になり、最終レンダリングのディテールレベルが高くなります。
2.2:バウンス数
バウンスの数は、光と反射しないオブジェクトとの相互作用をシミュレートします。
光線が物体に当たると、特定の方向にランダムに跳ね返ります。
その結果、色が互いに影響し合うレンダリング内において、異なる表面間で滑らかにブレンドされ、収束した画像が得られます。
値が高いほど、グローバルイルミネーションが良好になります。
2.3:ノイズの低減
このトグルは、画像のレンダリングアーティファクトをコントロールします。
(アーティファクト:意図せずに発生した階調の段差表現やノイズ)
トグルが有効な場合、画像からノイズを除去します。
サンプル数の値が非常に大きい場合でライティング条件が適切であれば、ノイズ除去の必要がない場合もあります。
2.4:ファイアーフライ低減
[ ノイズ低減 ]トグルを有効にすると、Lumionは画面上の最も明るいピクセルをブレンドしてFireflies(ファイアーフライ)を減少させるオプションを表示するようになります。
レンダリング出力に明るい部分がある場合、[ ファイアーフライ ]スライダーでそれらを画像になじませることができます。
3. その他の効果
レイトレーシングが光の反射や屈折の方法をエミュレート(模倣)するため、レイトレーシングがエフェクトセットに適用されると以下のエフェクトは無効となります。
- グローバルイルミネーション
- ハイパーライト
- 反射
- スカイライト
- シャドー
4. メリット
レイトレーシングエフェクトによりプロジェクト内の光の精度が向上します。
複数のエフェクトを適用することなく、大幅な品質向上を実現します。
エリアライト、ラインライト、自発光マテリアルの面も影を落とします。
5. 技術的な制限
レイトレーシングエフェクトは、レンダリング出力の品質を驚異的に向上させます。
しかし、その使用には一定の制限があります。
詳しくは下記記事を参照ください。
- ナレッジベース:以前のバージョンからLumion 2023への作業の移行に関して
関連情報:
- ナレッジベース:レイトレーシングエフェクトがブロックされるのはなぜですか?(準備中)
- チュートリアル:Lumion 2023 レイトレーシングエフェクト