1. はじめに
Lumion 2025.0では、ボリュームレイトレース(ベータ版)が導入されました。
新しいボリューム霧エフェクトには、レイトレースされた完全な霧などの機能があり、太陽光や、放射綿やマテリアルからの光が直接霧に影響するため、驚くような雰囲気の結果が得られます。
2. 実現できること
エフェクトはボリュームをコントロールできるので、霧の以下の要素の見た目に影響を与えることができます。
2.1:ボリューム霧
2.2:ボリューム霧 + 日光
2.3:ライト + 発光マテリアル
人工照明や発光マテリアルからの光の投射は、霧の体積や粒子に影響を与えます。
3. ボリューム霧エフェクトの使用

セクション6.1.3を参照ください:このエフェクトはリソースを消費します。
エフェクトライブラリ > 空/ウェザーからエフェクトを追加します:
3.1:レイトレーシングエフェクトの追加
ボリューム霧エフェクトを有効にするには、エフェクトセットにレイトレーシングエフェクトが必要です。
レイトレーシングエフェクトをエフェクトセットに追加すると、ボリューム霧エフェクトが自動的に有効になります。
レイ トレースエフェクトがない場合、ボリューム霧エフェクトは自動的に無効になります:
例:この写真のエフェクトセットは、ラスタライズレンダリングパイプラインを使用してレンダリングするように設定されており無効になっています。
3.2:ラスタライズ
ボリューム霧エフェクトは、ラスタライズレンダリングパイプラインで動作するようには設計されていません。
ラスタライズを使用し、霧を含めたい場合は、霧エフェクトを使用します:
3.3:拡張表示
エフェクトのスライダやプロパティを拡大して表示するには
基本コントロール/プロパティ:写真/クリップに均一な霧を適用するために使用できます。
拡張プロパティ:[ 拡張設定を表示 ]をクリックすると表示され、ボリューメトリックライティングを作成する要素をより細かく制御できます。
3.4:一般的な使い方と簡単な使い方
1. メインスライダー/プロパティ
4つのスライダーが、霧の量に関する重要な外観を提供します。
通常の霧の例:空と太陽の両方が霧の照明に影響を与えます。空が曇っているため、このレンダリングでは太陽の影響は少なくなっています。
拡張設定スライダ/プロパティ:
2. ライティング
シーンのライティングが霧の量に与える影響を調整できます。
ボリューム日光:
ボリューム日光の例:太陽だけが霧のライティングに影響を与えます。太陽の強さは、効果を誇張するために高い値に設定されています。
3. ノイズのコントロール
ノイズは、霧粒子全体に対して強力なコントロールを提供します。ボリュームへの追加や削除などです。
例えば、デフォルト設定では以下のようになります。
また、ノイズコントロール/プロパティを使用して霧粒子を除去します:
4.1:メインスライダー/プロパティ
4つのスライダーが、霧のボリュームのキーとなる外観を提供します。
- 霧の強度(Fog intensity):霧の全体的な強さを調整します。
- 霧の濃さ(Fog density):霧の濃さや薄さを調整します。(現在は機能しません)
- 霧の距離(Fog distance):カメラ位置に対してての霧の発生位置を調整します。
- 霧の高さ(Fog height):前バージョンの霧のフォールオフ設定と同様に、霧の垂直方向の到達距離を調整します。
拡張スライダー/プロパティ:
4.2:ライティング
シーンのライティングが霧のボリュームにどのように影響するかを調整できます。
- 光の強度(Light intensity):霧を照らす人工照明の強さを調整します。
- 太陽の強度(Sun intensity):太陽光と霧の相互作用を調整します。
- 空の強度(Sky intensity):周囲の空の光が霧を照らす度合いを調整します。
- ライトフォールオフ(Primitive light falloff):スポットライト、オムニライト、エリアライトな どの光源の照射範囲を調整します。
- 発光フォールオフ(Emissive light falloff):発光マテリアルうあオブジェクトから発生する光の到達範囲を調整します。
- 背景を暗くする(Darken background):背景の暗さを調整し霧の深さを強調します。
4.3:ノイズのコントロール
すべての霧粒子を強力にコントロールするノイズを追加できます。
- ノイズ強度(Noise intensity):霧に適用されるプロシージャルノイズの強さを調整します。
- ノイズ低減(Noise reduction):エフェクト内のノイズの量を調整します。
- ノイズスケール(Noise Scale):ノイズのパターンを調整します。
5. その他のボリュームエフェクトの併用
ボリューム霧エフェクトは、次のような他のボリュームエフェクトと組み合わせて使用できます:
- ボリュームライト
- ボリューム日光
- ボリューム雲
6. エフェクトの使用に関して
6.1:本ベータの既知の問題点/制限事項
6.1.1:霧の密度
現在のところ機能せず、霧の外観には影響しません。
6.1.2:写真セットとムービー
写真セットで複数のイメージをレンダリングすると、写真を切り替えたときにエフェクトが正しくリセットされないため、誤った出力になります。
この問題は、ムービーとクリップのレンダリングにも影響する可能性があります。
6.1.3:パフォーマンス
エフェクトはリソースを大量に消費するため、リアルタイムのパフォーマンスを向上させるための最適化が積極的に開発されています。
6.1.4:リアルタイムプレビュー
写真やクリップを切り替えると、プレビューの更新が遅れることがあります。
HQプレビューを使用してからリアルタイムレンダリングに切り替えると、この問題を一時的に解決できます。
関連情報
- ナレッジベース:Lumion 2025.0:リリースノート
- ナレッジベース:Lumion 2024でのレイトレーシングエフェクトの使い方を教えてください。