Lumion 2023イントロダクション
私たちは、ビジュアライゼーションソフトウェアの使用経験を問わず、すべての建築家やデザイナーが3Dレンダリングをより身近に感じることを目標に、新しいリリースを重ねてきました。
信頼できるビジュアライゼーションツールがあれば、デザインのストーリーを伝え、個性を表現し、見る人の感情を呼び起こすことが簡単になります。
この記事は、新しくなったLumionブランドと、最新バージョンであるLumion 2023の特徴や利益を皆様に紹介していきます。
体験、スピード、安定性を第一に考え、不必要なハードルや迷いを取り除くことで、自分のビジョンを実現したいクリエイターにとってLumionだけがあなたのフローを維持することができます。
最終的には技術そのものではなく、それをどのように応用し、より高い目的を達成するかが重要です。
デザインの開発、アイデアの探求や未来のビジョンを示すなど、その目的はすべてあなた次第です。
Lumion 2023.0:リリースノート
【互換性】
注:アスタリスク(*)が付いた機能、モデル、およびマテリアルは、Lumion 2023.0Proでのみ使用できます。
[ 製品 ] > [ 仕様 ]タブも参照してください。
- WEB:Lumion 2023.0の仕様(準備中)
1. 新機能のハイライト
1.1:レイトレーシングエフェクト(V0.9)
完全に作り直されたハイブリッドレンダリングエンジンを搭載したLumion 2023は、従来のラスタライズ技術と全く新しいレイトレーシング技術を融合しています。
ライティングカテゴリにあるレイトレーシングは、光の挙動を正確にエミュレートし、ボタンを押すだけでレンダリング品質を大幅に向上させます。
Lumionの新バージョンでは、完璧な結果を得ることがかなり容易になり、あなたと顧客は、プロジェクトの未来をこれまで以上に明確に見ることができるはずです。
レンダリングがリアルであればあるほど、最終的な仕上がりを想像しやすくなるからです。
レイトレーシングの機能と相互作用は、新しいアップデータを通じLumionの今後のリリースで拡張・改善される予定です。
現在、セクション3.10に記載されているように、特定の制限が適用されます。
レイトレーシングの詳細については、以下を参照してください。
- ナレッジベース:レイトレーシングエフェクトの使い方を教えてください。(準備中)
- チュートリアル:Lumion 2023 レイトレーシングエフェクト
1.2:PBRワークフロー
マテリアルワークフローは、8つのマップを活用した完全な物理ベースレンダリング(Physically Based Rendering)に変更され、
デザインの選択をより現実に近づけることができるようになりました。
光の状態を正しく計算し、マテリアル設定をより高度にコントロールすることで、より自然な物理的特性をレンダリングすることができます。
1.2.1:新しい設定とマップスロット
- メタリック(Metalness):
面の金属性の強さをコントロールします。このマップを読み込むと、面の金属部分を非金属部分と分けることができます。
- 発光(Emissive)、反射(Reflectiveness)、不透明度(Opacity):
それぞれのスライダー、または各スロットにマップを割り当てることで個別にコントロールできます。
1.2.2:新しいマテリアルプロパティ
- サブサーフェススキャッタリング(SSS):
スライダーの値を上げると、オブジェクト/面に半透明の効果が与えられ、マテリアルによって光が透過、散乱されるようになります。
白(#FFFFFF)以外の色を割り当てると、マテリアルによって散乱される光の色合いに影響を与えます。
- クリアコート*:
この値は、面に無色透明の樹脂のような仕上げ層を加えます。
1.2.3:変更点
- テクスチャマップ:
以前のカラーマップから置き換わりました。テクスチャマップの値を下げると、色が面に与える効果が高まります。
- 粗さ(Roughness):
グロスマップから置き換わりました。グロスマップは引き続き使用でき、反転させることも可能です。
- マップスケール:
実世界のスケールと座標に設定されました。 - 不透明度:
不透明度スライダーは、面の透け具合をコントロールするもので、Lumion 12.5以前のバージョンの透明度に代わるものです。
不透明度マップを読み込むと、スライダは面の完全に黒以外の部分をコントロールします。
1.2.4:改善点
- マップスロット:
マップスロットが空の場合、Lumionはマップが完全な白と判断し、全面に影響を及ぼします。 - マップスロット:必要に応じて削除も可能です。
- インポートしたマテリアルにアルファチャンネルを持つテクスチャ(例:.PNG、.TGA)は、
アルファチャンネルを不透明度マスクスロットに割り当てることができます。
- ノーマルマップ:
ノーマルマップは、テクスチャまたはディスプレイスメントマップに基づいて自動生成することができます。
Lumionに両方が読み込まれている場合、ノーマルマップは一般的に推奨されるディスプレイスメントマップに基づき生成されます。
- ノーマルマップ:
コンテキストメニューに、ノーマルマップのグリーンチャンネル(Y軸)を反転させる機能が追加されました。
新しいPBRワークフローの詳細な説明は、以下のチュートリアルを参照してください。
- ナレッジベース:Lumion 2023のスタンダードマテリアルのプロパティで何ができますか?(準備中)
- チュートリアル:Lumion 2023 フルPBRマテリアルのワークフロー
1.3:新しいガラス
新しいガラスマテリアルは、PureGlassとスタンダードガラスを統合し、それぞれのカスタマイズ性を統一したものです。
また、ガラスは新しい特性を備えています。
ガラスマテリアルは、まだリアルタイムのパイプライン(平行処理工程工程)に変換されていません。
レイトレーシングを使用する場合は、以下の記事の設定を使用して、スタンダードマテリアルをガラスとして構成してください。
- ナレッジベース:レイトレーシングでガラスを動作させるにはどうすればいいですか?(準備中)
1.3.1:新しい設定とマップスロット
- テクスチャ:
スライダーはテクスチャが面に割り当てられたマテリアルに与える影響をコントロールします。
マップスロットでは、カスタムテクスチャを追加することができます。
スライダーの数値を小さくすると、「色」の影響力が大きくなります。 - レリーフ:
スライダーは面の凹凸をコントロールします。ノーマルマップを使用することも可能です。
スライダーの値を大きくすると、面の一部が出っ張るようになります。 - フロスト:
スライダーは透過する光の量に影響を与えることなく、面の半透明度をコントロールします。
マップを使用すると、スライダーの影響を受ける領域を分離することができます。
1.3.2:新しいプロパティ
- ディストーション:
スライダーは、屈折の度合いをコントロールすることができます。
1.3.3:変更点
- 粗さ:グロスの代わりに使用されるようになりました。
- ガラスのシャドーの改善:
ガラスマテリアルに割り当てられたカラーを考慮した、より正確な影を落とすようになりました。
色が薄ければ薄いほど、影が強くなります。
1.4:シーン構築の向上
1.4.1:ギズモ
新機能[ トランスフォームギズモ ]によって、モデルの配置が簡単にできるようになり、アセットを思い通りに配置できるようになりました。
ギズモは、編集モードでの移動と回転、および特定のエフェクトの編集中に使用できます。
オブジェクトの移動は1つの軸または平面(XY、YZ、XZ)、回転はY軸、X軸、Z軸を中心に回転で使用します。
[ ALTキー] を押しながらギズモの矢印や平面をドラッグすると、オブジェクトが複製されます。
際しくは、下記記事を参照ください。
- ナレッジベース:ギズモツールの使い方を教えてください(準備中)
1.4.2:オートスナップ
新しいオートスナップ機能で、オブジェクトをプロジェクトに合わせながら配置することができます。
- オブジェクトカテゴリ:
[ オブジェクトカテゴリ ]のモデルは、空間に応じて[ インポートモデル ]の面にスナップ及び、位置を合わせます。
(例:椅子は最も近い水平面にスナップして整列し、絵画は垂直面のに方向を合わせます)
- [ 人と動物 ]カテゴリで"seated "タグを含むオブジェクトは、最も近い座面にスナップします。
1.4.3:新しいオブジェクトタグ
- 新しいコンテンツ:オブジェクトタグ "L23 "で検索すると、すべての新しいコンテンツが見つかります。
- 新しいコンテンツ:サムネイルの左上に青い点があります。
- 新しい検索機能:
タグの前に「-」を付けると、そのタグに関連するすべてのオブジェクトが検索対象から除外されます。
(例:Lumion 2023のすべてのライブラリオブジェクトを除外するには、-L23と入力します。)
- 重要なお知らせ:
アニメーションライブラリPlants/Treesは、ラスタライズパイプラインを使用したレイトレーシングでレンダリングされます。
詳しくはセクション3.10をご覧ください。
1.4.4:マテリアルライブラリーのピッカーを改善
マテリアルモード:マテリアルモードのすべてのインターフェイスが更新されました。
- [ マテリアルライブラリ ]と[ 設定 ]がタブ化され、デザインが一新されました。
- 3Dモデリングソフトで面に割り当てられたマテリアルの名称は、Lumionで面を選択するとマテリアルモードに表示されます。
- マテリアルライブラリは、大きく[ 新規 ]、[ マテリアル ]、[ ランドスケープ ]の3つのカテゴリーに再編成されました。
- [ インドア ]、[ アウトドア」は[ マテリアル] カテゴリに統合されました。
- [ 様々な ]は[ ランドスケープ ]に変更されました。
- カテゴリ内のマテリアルは、コレクションに再編成されました。
- マテリアルモードの検索バーを使って、マテリアルを検索できるようになりました。
- 選択したマテリアルは、[ ライブラリでマテリアルを探す ]ボタンを使ってライブラリから見つけることができます。
- マテリアルのアイコンは、ライブラリから選択したマテリアルの種類を示す指標として、Lumion 2023に表示されます。
例:[ 目に見えない ]マテリアルの場合
- マップのポップアップが大きくなり、よりマテリアルがわかりやすくなりました。
1.5:カメラパス
1.5.1:カメラプリセットパス
カメラのプリセットが充実し、これまで以上に素早く簡単にアニメーションを作成できるようになりました。
以下の新しいプリセットで、カメラ位置をより自由にコントロールし、よりスムーズなカメラの動きをお楽しみください。
Lumion 2023には、クリップを録画する際のカメラパスのための新しいプリセットが含まれています。
- 軌道パス:
設定したポイントの周囲を周期的に移動することができます。
[ 高度な ]では、軌道を変更して目標の周囲を複数回周回することができます。
- ドリーショット:
設定した角度で2点間を直線的に移動します。
- パン/ティルト:
水平方向(パン)または垂直方向(ティルト)に、円弧に沿ってカメラを動かすことができます。
- オブジェクトの追跡:
カメラはターゲットを追いかけます。
[ ターゲットを見る ]が有効な場合はターゲットを常に向き、無効な場合は設定した方向を向きます。
カメラプリセットパスの詳細については以下を参照ください。
- ナレッジベース:カメラプリセットパスはどのように機能しますか?(準備中)
1.5.2:カスタムカメラパス
.FBXおよび.DAEフォーマットカメラパスをインポートすることで、より制御されたカメラの動きを実現できるようになりました。
カメラパスを含むファイルのインポートを選択すると、Lumionはそのファイルの保存されたビューで利用可能なカメラパスのリストを表示します。
カスタムカメラパスの例:
カスタムカメラパスの詳細については以下を参照ください。
- ナレッジベース:カメラパスをLumionに取り込むにはどうしたらいいですか?(準備中)
1.6:レンダリングアスペクト比
お好みのアスペクト比でレンダリングすることで、ビジュアライゼーションに最適な構図を作成できます。
様々なフォーマットから選択でき、レンダリング後に画像や動画をトリミングする時間を節約できます。
1.6.1:フォーマット
カメラモード、ムービーモードのドロップダウンメニューからフォーマットを選択できます。
1.6.2:アスペクト比
[ アスペクト比の切り替え ]ボタンでアスペクト比を反転できます。
1.6.3:カメラモード
アスペクト比は写真ごとに選択可能です。
1.6.4:ムービーモード
クリップのアスペクト比は、クリップをレコードする際に設定/変更できます。
- 1つのクリップのレンダリング:クリップのアスペクト比でレンダリングします。
- ムービー全体のレンダリング:セット内の最初のクリップのアスペクト比ですべてのクリップをレンダリングします。
1.6.5:解像度
レンダリング解像度は、出力解像度に選択されたプリセットの幅に最長辺を関連付けます。
例:
- 1:1で[ デスクトップ ][ フルHD ]でレンダリングする場合、画像解像度は1920x1920ピクセルになります。
- 4:5で[ 印刷 ][ ウルトラHD ]でレンダリングする場合、画像解像度は3072x3840ピクセルになります。
1.6.6:利用可能なフォーマット
16:9、3:2、5:4、1:1、1.91:1およびその逆数。
詳細については以下を参照ください。
- ナレッジベース:Lumion 2023のアスペクト比と解像度を教えてください。(準備中)
1.7:設定 - グラフィック解像度
編集モードのパフォーマンス:Lumion 12では、解像度を50%からスケールアップする新しいリアルタイムGPUアップサンプリング技術が導入されました。
Lumion 2023は、50%(パフォーマンス)よりも低い、33%(スーパーパフォーマンス)の場合でも、よりクリーンでシャープな画面で作業できるよう品質を向上させる大きな改善が加わりました。
この変更により、Lumionの応答性は大幅に向上しますが、低解像度では、一部の要素でぼやけやゴーストが発生することがあります。
1.8:マスターエフェクトリスト
カメラモードとパノラマモードには、Lumionの以前のバージョンでの[ ムービー全体 ]ボタンと同様に、セット全体に一連のエフェクトを適用する[ マスターエフェクトリスト ]が搭載されています。
この改善により、すべての出力モードにおいて、より統一感のある仕上がりを実現します。
マスターエフェクトリストと写真またはパノラマの両方で同じエフェクトを適用する場合、写真/パノラマの設定が優先されます。
1.9:新しいオブジェクトライブラリ
1.9.1:新しいオブジェクト
100種類の新しく、リアルな静的キャラクターを含むLumionの豊富な人物ライブラリを使い、見る人がデザインに没頭できるようにします。
部屋の隅に置かれた植物、建物を通り過ぎる車、椅子の木製の仕上げなど、リアルなオブジェクトやマテリアルを選び、追加することでシーンを設定し、プロジェクトに生命力を示すことができます。
Lumion 2023では、非常に詳細な3Dの静的キャラクターからネイチャーや家具に至るまで、合計227のオブジェクトが追加されました。最新の追加オブジェクトを使用して、プロジェクトの可能性を最大限に引き出してください。
ファインディテールネイチャー:66 植物:9、樹木:57 | オブジェクト:51 |
人と動物:100 | トランスポート:10 |
1.9.2:新しいマテリアル*
マテリアル | ランドスケープ |
- 木材:53
- レンガ:2
- コンクリート:3
- メタル:10
- 石:8
- プラスター:11
| |
1.10:色補正エフェクトのアップデート
[ 色補正 ]が改良され、新機能が追加されました。
- ヒストグラムでは、切り取られたハイライトとシャドーが表示されます。
- [ 露出 ]エフェクトが[ 色補正 ]のスライダーに含まれました。
- [ 明るさ ][ 色補正の下限 ][ 色補正の上限 ]が[ ハイライト ][ ミッドトーン ][ 影 ]のスライダーに代わり、コントロール性を高めました。
- 自動露出トグルが追加され、ライティングの条件を自動的に調整できるようになりました。
- スライダーは画像に適用される修正のタイプに基づいてグループ化されています。
下記の記事で新機能[ 色補正 ]についてを詳しく解説しています。
- ナレッジベース:色補正はどのように使えばいいですか?
1.11:発泡エフェクトの改善
[ 発泡 ]は、サブサーフェススキャッタリングと改良されたシェーディングを採用し、一新されました。
1.12:ライティングと露出
1.12.1:スポットライトとオムニライト
明るさの値をルーメンに変更しました。
[ 光源の半径 ]スライダーは、レイトレーシングを使用する場合、光源のサイズと影のシャープさの両方をコントロールできるようになりました。サイズを大きくすると、影がよりソフトになります。
[ フォールオフ ]スライダーは、実世界の値を反映しないため削除されました。
1.12.2:エリアライトとラインライト
輝度値はの単位をNitsに変更しました。
レイトレーシングでエリアライトとラインライトを使用すると、影ができるようになりました。
1.12.3:その他の改善
統一されたライティングシステム
Lumionのすべてのライトタイプが、同じシステムで統一されました。日光、スポットライト、オムニライト、エリア/ラインライト、HDRスカイ、発光マテリアルが同じ原理で動作するようになりました。
- ライト:以前のバージョンのLumionの.LSファイルを開くと、輝度値は最も近似した単位(点光源はルーメン、面光源はニット)に自動変換されます。
1.13:UIのアップデート
(編集モード、カメラモード、ムービーモード、360°パノラマモード)
すべてのモードのUIが刷新されました。すべての部分のUIでダークトーンが採用され、アイコンを刷新しました。
編集モード | カメラモード |
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ムービーモード | 360°パノラマモード |
| |
- 編集モード:
1.14:新しいコンテキストメニュー
Lumionのコンテキストメニューが改善され、アイコンや新しいメニューシステムに置き換えました。
1.14.1:改善
マテリアルモード
- 設定プロパティにマテリアルの[ コピー ]と[ 貼り付け ]のアイコンが追加されました。
- マテリアルの[ 読込み ]と[ 保存 ]はコンテキストメニューから行うことができます。
- マップスロットを持つマテリアルスライダーは、各々異なるコンテキストメニューが用意されており、以下のことが可能です。
マップの反転
マップの削除
マップの座標変更(セクション1.2.4参照)
1.14.2:カメラ/ムービー/360°パノラマモード
- エフェクト:UIが刷新されました。
エフェクトセットの[ コピー ][ 貼り付け ][ 読込み ][ 保存 ][ 削除 ]
- エフェクト:エフェクトの設定の[ コピー ][ 貼り付け ]
- 写真/ムービー/パノラマのスロット:
- エフェクト一覧:従来のエフェクトのカテゴリーをアイコンで置き換えました。
1.14.3:起動画面のアップデート
(ホーム画面)
1.14.3.1:ホーム画面は、アクセシビリティを向上させるために3つの大きなアップデートを行いました。
- カルーセルのスライドショーは、Lumionに関連する更新情報に基づいて動的に変化し、新しいコンテンツが利用可能になると追加される予定です。
- ホーム画面の下部には、リソースとサポートチームへ誘導する3つの新しいボタンが追加されました。
- ボタンのサイズの最適化。
1.15:Live Sync
3Dモデリングソフトで以下の単語を含むマテリアル名を持つモデルをインポートすると、Lumionの対応するカテゴリのマテリアルが自動的に割り当てられます。
Glass | Water | Concrete | Metal | Wood |
Brick | Ceramic | Fabric | Plastic | Stone |
1.16:ワークフローの改善
Lumion 2023では、レンダリングプロジェクトの効率化に役立つよう、いくつかのワークフローを改善しました。
1.16.1:マウスカーソルの変化
クリック可能な要素にマウスを合わせると、マウスポインタが矢印からポインタに変化します。
1.16.2:グループ
- グループ編集:グループ編集中に、選択されたオブジェクトがハイライト表示されるようになりました。
1.16.3:バリエーション
- インポートモデルを2つ以上同時に選択した場合、バリエーションを追加するオプションが削除されました。
1.16.4:スライダーのインタラクション
スライダーとの連動性を向上させました。
- スライダーをシングルクリックすると、入力機能が有効になります。
- クリックしたままドラッグすると、スライダーを任意の位置に移動させることができます。
1.16.5:エフェクトの移動
選択したエフェクト(常に一番上にあるレイトレーシングを除く)が、上下にドラッグできるようになりました。
1.17:基礎の変更
1.17.1:バインドレスマテリアルレンダリング
バインドレスレンダリングパイプラインは、ラスタライズとレイトレーシングが同じリソース(モデル、マテリアル、テクスチャ、バッファなど)を使用できるようにする基盤として機能します。
これにより、リソースが同じ方法で表示されるため、LumionはすべてのアセットをPBRワークフローに変換することができます。
以前のバージョンのLumionから変換されたアセットは、Lumion 2023で同じように見えますが、わずかな違いが生じる場合があります。
1.17.2:ハイブリッドエンジン
この準備は、Lumion 11のDirectX12への変換という基礎的なところから始まりました。
これらの基礎的な要素はLumion 12で改善され、現在はLumion 2023の潜在的な可能性の表面をなぞっただけでした。
ハイブリッドエンジンは、より迅速な改善を可能にすることに特に重点を置いて設計されています。
また、ラスタライズとレイトレーシングの両方を同時に使用できるようにするため、どちらのフローでも使用可能なアセットを実装できるようにする予定です。